リニア経済効果、全線同時開業なら16.6兆円 大阪府が試算
大阪府は６日、東海旅客鉄道（ＪＲ東海）が計画するリニア中央新幹線について、開業後50年間の全国への経済波及効果を試算した。大阪まで全線同時開業した場合、名古屋までの部分開業に比べ４兆9000億円多い16兆6000億円に上るとした。大阪府内の効果も部分開業に比べて9000億円多い２兆4000億円になるという。
全線開業した場合、東京圏への効果は部分開業に比べ940億円多い年3610億円になる。名古屋圏へは230億円多い同980億円となった。
試算はリニアによって移動時間が短縮し、人の往来が増えて産業活動に好影響を与えることなどの効果を想定。国の交通政策審議会で用いた推計モデルを使った。府は奈良県を経由する経路を前提に計算した。
三菱ＵＦＪリサーチ＆コンサルティングの試算でも、大阪までの全線開業による50年間の経済波及効果は16兆8000億円で、府の試算はほぼ同額となった。
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